かみ合わせ治療

~あなたの頭痛、肩こり、腰痛、生理痛は「噛み合わせ」が原因かもしれませんよ~

《日本顎咬合学会-かみ合わせ認定医》

かみ合わせ認定医

河原町歯科医院の杉浦院長は、日本顎咬合学会の咬み合わせ認定医の資格を取得しています。

かみ合わせが不調だと思われる方、またそのように診断された方は どうぞお気軽にご相談ください。

セカンドオピニオンも受け付けております。

1. 噛み合わせが悪くなる原因

  • 歯並びが悪くて上下の歯が正常に噛み合っていない
  • 虫歯治療などで、詰め物や被せ物の高さや形が合っていない
  • 日常生活で歯ぎしりなどで歯が磨耗したり、悪い姿勢や頬杖などの癖で顎がずれる、歯が動いてしまう

等が挙げられます。このような生活習慣や癖を態癖(たいへき)と呼びます。
そして、噛み合わせが悪くなると、身体のあらゆる箇所に影響を及ぼすことに繋がります。
次の章で説明いたします。

2. 噛み合わせのズレが全身に影響を及ぼす理由

STEP-1 噛み合わせがズレる

まず、噛み合わせがズレると、咀嚼筋などの筋肉が緊張状態(力のかかった状態)になります。つまり、顎周辺の筋肉の力のかかり方が変わるということです。緊張するとその方向に身体が傾きはじめます。つまり噛み合わせがズレると首や頭の角度や位置が微妙に変化するのです。

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STEP-2 身体の重心が変わる

頭部は人間の身体の重心に大きな影響を与えています。二足歩行をする人間にとって、頭部が身体の重心に大きな影響を与えているのは、容易に想像がつくと思います。つまり、噛み合わせがズレると、頭部の筋肉状態が変わり、頭部が傾いて、ひいては身体全体の重心が変化するのです。

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STEP-3 身体が変わる!

身体の重心が変わると、今度は身体全体がバランスをとろうとしますので、結果的に筋肉や骨格、神経までにも影響を与えます。原因がはっきりしない、めまい、肩こり、腰痛、不良姿勢、喘息、不眠、生理痛、高血圧症、更年期障害、自律神経失調症、不定愁訴などの苦しい症状に悩まされるようになるのです。

東洋医学では、ある特定の筋肉と内臓との関連性が言われています(例えば膵臓の機能低下があると広背筋の弱化が見られるという様な)。同様に、一本一本の歯は体の筋肉や内臓と関連しているのです。ただ、どの歯のどの部位とどの臓器が関連しているかという細かいところはまだ不明ですが、おおざっぱな関連性は海外の書物により言われております。

日本ではそのような研究が大学レベルで行われていないので多分ほとんどの歯科医院や大学病院では「そんな事がある訳ない」といわれてしまうでしょう。

噛み合わせと全身というと前半で示したように「顎の位置がずれるため」と説明されてきていますが、それ以外にも歯の接触状態等により歯の中や周囲の神経に入る異常な刺激によっても体が反応しているのではないかと思われます。というのは、全く上下の噛み合わせに関与していない頬側面や舌側面をわずかに削っただけで顎が開くようになったり頭痛が治ったりする事があるからです。また、口を開いた状態で仮歯をはずすと瞬時に頭痛が起き、はめると止まるという現象が見られたりもするのです。この場合、顎は全然動いていないし上下の歯の接触も無いのですから、現代の西洋歯科医学では説明できないと思います。

このように、人間の体というのは歯の治療により大なり小なり微妙に影響を受けるのです。

それを理解していない歯科医に治療を受けると、歯は治ったけど腰が痛くなったり血圧が上がったりという事にもなりかねません。そして、整形外科や内科に行っても歯との関連までは分かりませんから、年だからとマッサージに通ったり降圧剤をのみ続けたりする事になってしまいます。
さらに、噛み合わせが悪い状態のままだと、過度な力が他の口腔内の箇所にかかることで、そこが虫歯菌や歯周病菌に侵されることも少なくありません。
特に、過去の治療で奥歯を治療した時に、被せ物の高さが低い時に起こる深い噛み合わせの状態では、前歯への噛み合わせの負担が増し、歯周病や虫歯、歯の割れなどの原因にもなります。
以上のように、噛み合わせを考慮した歯科治療がいかに重要なのかをお分かり頂けたかと思います。
仙台の河原町歯科医院では、最新の噛み合わせ測定機器「オクルーザー」を状況に応じて使用し、1.咬合力 2.平均咬合圧力 3.左右の咬合バランス 4.前後の咬合バランスなどを診ながら治療を行っております。

(噛み合わせ治療の補足説明:より詳しく知りたい方はお読み下さい。)

デンタル・コンプレッション・シンドローム(Dental Compression Syndrome)とは、1991年にDr. Gene McCoyにより提唱された症状で、強い歯ぎしりや噛みしめなど、自分の噛む力(咬合力)によって引き起こされる様々な症状を指します。その中には、近年ビートたけしさんの「みんなの家庭の医学」などのTV番組でも取り上げられた「Tooth Contacting Habit (TCH)」とは「歯列接触癖」の略で、上下の歯を”持続的に” 接触させる癖なども含まれています。

要するに、食べる時以外に顎にかかる過大な力が、身体に様々な不調を引き起こすことに繋がるのです。
頭痛や肩こり以外にも・・・

  • 顎骨の関節円板(軟骨)の磨り減りや摩耗、穿孔から来る「顎関節症」
  • 歯に過大な力がかかり、マイクロクラック(微小なヒビ)が生じることでの「虫歯」
  • 弱った歯周組織に過大な力がかかり組織を破壊し、プラークや歯石によって炎症が起こる「歯周病」

などが起こる元々の原因にもなっています。

そのため、虫歯や歯周病だけにフォーカスして治療を行っても、元々の原因である噛み合わせの狂いを考慮していなければ、虫歯や歯周病が再発(もしくは別の場所で発症)してしまうということもお分かり頂けるかと思います。まずは、元々の噛み合わせを改善させていくことが「急がば回れ」で貴方の治療の近道にもなります。